認知症について
介護をする上で、知っておきたいことが「認知症」という病気についてです。
認知症の多くは、「アルツハイマー型認知症」と「脳血管性認知症」に分かれます
簡単にご説明すると・・・
アルツハイマー型認知症は、脳の神経細胞が次々に死んでしまうことで起こる認知症です。女性に多くみられ、原因は不明です。
脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血により、脳組織が広範囲に障害を受け、引き起こった認知症で、男性に多く見られます。
認知症という病気の事をよく理解してください。
認知症による問題行動があります。問題行動の対処法を簡単にご説明します。
■徘徊
叱責したり無理やり閉じ込めたりすることが状況の悪化を招きやすい。すぐに止めさせるのではなく、一緒に外出するなどして見守りましょう。
■妄想
事実ではないことを事実と思い込んで怒り出したりすることがありますが、まずは否定せずに、あいづちをうって、肯定的に話をよく聞いてあげることが大切です。
■異食
ハンドクリーム、便など、食べ物でないものを食べてしまう場合は、手の届かないところにおいたり、後片付けはこまめにしましょう。便を触ったり口にしようとしたりするのは「ろう便」と呼ばれ、認知症で多く見られる症状のひとつです。
驚いたり絶望したりせず、落ち着いて対応しましょう。
■失禁
本人自身がなによりショックをうけて、羞恥心や恐怖心のあまり上手に排泄ができなくなることもあります。時間を見計らってトイレに誘ってみたり、ポータブルトイレや尿器などを利用して、ストレスのない排泄を援助しましょう。
この介護のお仕事には、100%の正解ということはありません。
認知症のことを理解し、観察し、声掛けや安全への配慮をよく心がけてください。介護者と利用者のために知っておくこと 4つのポイントにも載せていますので、ご覧くださいね。
否定的な言葉は口にしないようにしてください。笑顔で話しを受け入れましょう。
残っている機能や能力を生かす本人のプライドを尊重しましょう。
傷つける言葉を言わないようにしてください。笑顔でなだめられるように。
難しい言葉を使わないようにしてください。分かりやすい会話を心がけましょう。
命令口調はやめてくださいね。高圧的な態度はしないでおきましょう。
不安そうなときは話を聞いて下さい。コミュニケーションを大切にしてください。
心の休まる雰囲気設定をしてください。適度なスキンシップも大切です。
失敗しても怒らないでください。落ち着いた対応をしてください。
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※当情報は、成美堂出版 介護職のための正しい介護術より引用させていただいています。